9月といえば、重陽の節句やお彼岸などで、街中でもさまざまな菊が目に入りますね。以前は和菊が中心でしたが、スプレー菊なども随分多くなってきました。
スプレータイプの花とは、茎が数多く分岐した先に花を付けるもの。菊でいえば、茎一本の大輪咲きに比べ、房咲きしたものを指します。スプレー菊は、20世紀前半に米国で開発され、日本には1975年ごろに入ってきています。
もともとスプレー菊は、従来の和菊(小菊)に比べて色数も多く、華やかだったのですが、最近ではさらに色彩や形も豊になってきています。八重のボンボン咲きや、黄色や濃紅色の平べったい花弁の中心部が濃青色のしんのもの、ダリアのような形のものなどさまざまです。
横浜市場には長野県千曲市、静岡県浜松市をはじめ各地から入荷しています。また、輸入ではマレーシアの各色ミックスのものが多く輸入され、人気を呼んでいます。
色違いでお部屋に飾りますと、スプレー菊とは思えないほど華やかです。花持ちもよく、優しい雰囲気で長く楽しませてくれます。 (株式会社神奈川県園芸市場)
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