まぐろといえば、やはりお刺身です。お刺身を選ぶ際には、ドリップ(血水)がでていないもの、表面にツヤがあるもの、変色していないものを選んでください。 店頭では、「さく」と呼ばれる板状のものや、「中落ち」と呼ばれる骨から身をそいだ物が売られています。この「さく」を選ぶ際には、表面に走るすじを見て選んでください。すじが縦に平行に走っているものが最も良質とされ、次に質が良いのは斜めに真っ直ぐ入っているものです。白いすじが目立つものや、すじの間隔が狭いものは、食べたときにすじっぽく感じるものがあるので、お刺身の場合はぶつ切りにしたり、脂の多いものは金網などで炙ったりして、食べ方を工夫するとおいしく食べられます。 また、しょうゆ、みりん、酒を混ぜたたれに、10〜15分ほど漬けた「づけ」やオリーブオイルとバルサミコ酢に漬けたカルパッチョも、いつものお刺身とはまた一味違うおいしい食べ方です。
これから9〜10月にかけては、はえ縄漁法などで漁獲されたメバチマグロの天然物が、塩釜や気仙沼などの三陸の漁港から水揚げされます。「はえ縄漁法」とは、幹縄に50メートル間隔で枝縄が取り付けられ、その先端に、いかやさばなど餌にした釣り針を取り付けます。針などの選択で稚魚が漁獲されず、環境にやさしいだけでなく、取れたまぐろの魚体を傷つけにくいため、肉質は良好です。(横浜市中央卸売市場仲卸「相幸」)
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