カランコエはマダガスカル原産、ベンケイソウ科カランコエ属の宿根草です。カランコエは中国名の「伽藍(がらん)菜(さい)」に由来しています。
一般にカランコエといえば多肉植物で、ぷくぷくとした多くの葉をつけている観葉植物の総称です。園芸用にはコンパクトなサイズが出回っていますが、その中でも今回は、花を楽しむ種類を紹介します。
よく見掛けるのは、和名で「紅弁慶(べにべんけい)」と呼ばれるもので、花は一重で小さな4枚の花弁からなります。最近人気が出てきたのは、八重咲きのカランコエです。写真のものは八重咲きの「カランディーバ」という品種です。
シクラメンやポインセチアほど有名ではありませんが、冬を彩る花として市場には11月ごろから多く入荷しています。鉢植えがほとんどで、草丈10センチから15センチくらいのものが主流で、花色は黄色、赤、ピンクなどがあります。
丈夫で育てやすいのですが、寒さには比較的弱く、五℃以下になると状態が悪くなることがあります。成長すると、草丈25センチから30センチくらいになります。
過湿に弱いのですが、水はけと日当たりを良くしておけば、毎年花が楽しめます。(株式会社神奈川県園芸市場)
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