「ジャパニーズ・マッシュルーム」という英語名をもつ、日本を代表するきのこです。現在一般に出回っているのは、種菌をコナラやクヌギ等に植え付ける原木(げんぼく)栽培と、オガクズと種菌を混ぜた菌床(きんしょう)で栽培したもの。原木栽培は、形が揃いにくく出荷が不安定ですが香りが強く、北関東や宮崎、熊本など九州中心に行われています。菌床栽培は、品質が安定していて計画生産ができ、秋田や岩手などの東北地方で主流。 横浜市場に入荷している生しいたけの約八割は菌床栽培です。食味の良さで人気の「冬磨iどんこ)」も少量ながら一部で生産されています。各種ミネラルや繊維質を含む上、免疫機能の向上、コレステロール低下等に効果があることが知られています。傘に厚みがあり開ききっていないもの、ヒダがきれいで、軸が太く短いものを選びましょう。 保存はヒダを上向きにし、ラップ等で水分蒸発を防いで冷蔵庫で。
(写真:JA秋田おばこ産) (平成17年10月22日神奈川新聞掲載)