さつまいも
横浜丸中青果株式会社
焼き芋のおいしい季節です。甘みの強いサツマイモを、市場では「甘い芋」を意味する「甘藷(かんしょ)」とも呼びます。
関東で最も多く出回るのは千葉や茨城産で、濃赤紫色の皮に濃黄色の果肉の「ベニアズマ」という品種。甘みが強く育てやすいことから、生産量が増えました。関西では、高系14号という赤紅色の果皮と淡い黄色の果肉の品種が多く、ホクホクで甘いと言われています。
徳島の「鳴門金時」、加賀野菜の「五郎島金時」などがこの品種。最近は、鹿児島県種子島産の紫色や橙色の果肉で、甘みの強い品種も出回るようになりました。
サツマイモは、果皮や果肉の色が濃紫、赤紫、橙、黄、白など、とてもカラフル。食用のほか、芋焼酎などのアルコールや菓子の原料にも使われます。
表面がなめらかでキズが無く、ずんぐりとした形のものを選びましょう。サツマイモは食物繊維が有名ですが、ポリフェノールやビタミン、ミネラルも含んでいます。じっくり加熱すると甘みが増すので、蒸し器やオーブンでゆっくり熱して自然の甘みを味わいましょう。
(写真:千葉県JA佐原産ベニアズマ)
(平成18年10月11日神奈川新聞掲載)
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