春きゃべつ
横浜丸中青果株式会社
四季を通して目にするキャベツのなかでも、みずみずしい春キャベツは、この時期だけの味覚です。 秋冬に出回る「寒玉」と呼ばれる冬キャベツは、葉の巻き方が固くギュッと詰まっていて煮くずれしにくく煮込み料理向きなのに対し、「春玉」ともいう春キャベツは葉の巻きがゆるやかで、やわ
らかい食感が特徴。とくに春キャベツの芯部分に多く含まれるビタミンUは、胃腸薬の成分にもなっているアミノ酸の一種で、加熱に弱い成分なので、しっかり摂取するには、サラダや浅漬けなどが最適です。 また、ビタミンCやカルシウム、食物繊維が豊富なことや、ブロッコリーやカリフラワー、ケールなどがキャベツの仲間であることは、広く
食べられている野菜のわりには知られていないようです。
横浜市場には、主に神奈川県三浦産、千葉県銚子産の春キャベツが入荷しています。横浜市内でも生産されており、地元育ちの野菜として根
強い人気があります。お店では、外側の葉の緑色が濃くて持ってみて重みがあり、葉につやと張りがあって芯の切り口が新しいものを選びましょう。
お料理する際には、短い時間冷水にさらすと葉がパリッとして、おいしく召し上がることができます。
(写真:神奈川県三浦産)
(平成18年4月19日神奈川新聞掲載)
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