シロギス
横浜魚類株式会社
キス科類は本州では絶滅が危惧される「アオギス」と一般的にキスと称される「シロギス」のニ種類が生息しています。シロギスは本州各地の沿岸で、
透明度のある砂地を好んで生息しています。
江戸時代には東京湾(江戸前)でのキス釣も盛んで初夏の風物詩となっていました。
春から夏にかけて産卵のため浅瀬に上がり、数十匹が群れになり泳いでいます。危険を感じると砂の中に頭だけ出し潜る習性もあります。
春から夏が食べ頃で、さっぱりとした白身は上品な味わいです。焼き物にするほか、特に天ぷら種としての食感は格別です。和食だけではなく洋風料理の素材としても用いられ、マリネなどに広く使われています。
脂肪分が少なくヘルシーな魚です。鮮魚は開いて販売される事が多く、冷凍品としてはフライ用などに加工された商品もあります。天ぷらに調理された惣菜品は定番としておなじみです。
何匹でも食べられそうな淡白で上品な味わいを楽しんでみてください。
(平成18年5月3日神奈川新聞掲載)
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