ホタルイカ
横浜丸魚株式会社
ホタルイカはその名の通り、全身から発光する体長4〜7pのイカです。ホタルイカが発光するのは@仲間同士の通信A敵への威嚇B海中の明るさにあわせて姿を隠すカモフラージュ、と言われています。
もっとも有名な産地は富山湾ですが、三月中旬から四月下旬にかけて特に水揚げが多くなります。富山県のホタルイカ産卵群雄海面は特別天然記念物に指定されていて、富山湾の大群衆は世界でも大変珍しい現象です。
他のイカと違い丸ごと食べるホタルイカは、視覚機能を正常に保つビタミンA、体内で抗酸化作用を発揮するビタミンE、また鉄などのミネラル類も豊富に含んでいます。目利きのポイントとしては、身がふっくらとして丸いもの、表面の色艶が良くて乾いていないものを選びましょう。
食べ方として最も一般的なのはボイルして酢味噌で食べるものでしょう。他にも佃煮や刺身など様々な調理法があります。特にゲソ(足の部分)の刺身は「竜宮そうめん」と呼ばれ珍重されています。ホタルイカの旬は産卵直前の四月前後。桜の咲く時期に合わせて、ホタルイカは最高に美味しくなります。柔らかく、独特の甘みをもつホタルイカを味わってください。
(平成18年3月30日神奈川新聞掲載)
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