リンゴ

金港青果株式会社

　秋を代表する果物と言えば「りんご」です。「１日１個のりんごは、医者を遠ざける」とことわざもあることから、リンゴはとても健康に良い果物だと言われています。
　主な成分としてはビタミンＣ、ペクチンなどが挙げられます。疲労回復や、便秘、整腸作用に効果があると言われています。またリンゴが持つ酸味は、リンゴ酸とクエン酸です。甘みと酸味のバランスの良い「ふじ」、甘みが強く香り高い「王林」、小ぶりで酸味の強い「紅玉」などの品種があります。
　リンゴの表面がベタベタしているのはワックス処理をしているからではありません。これはリンゴ自身が鮮度保持のために出す物質です。ちなみにこのベタベタの正体はリノール酸やオレイン酸です。
　リンゴはポリ袋に密閉してご家庭の冷蔵庫に入れて下さい。ポリ袋に入れずにそのままですと水分が蒸発して鮮度が落ちてしまいますので、ポリ袋に入れ、しっかりと口を閉じて保存してください。
　写真は青森県JA相馬村の「サンふじ」です。JA相馬村ではフェロモン剤を使用し、殺虫剤の使用を低減する防除体系を遂行しているほか、病害虫の発生予測をこまめに行い果実品質の低下を防いでいます。また、過度の葉摘みを行なわないなど、食味重視の生産を行なっています。

（平成18年11月8日神奈川新聞掲載）