いよかん
金港青果株式会社
数々の柑橘類が店先を彩るこの季節、香りが一段と魅力的なものといえばイヨカンです。
ミカンとオレンジのかけ合わせで誕生したイヨカンは、果肉が柔らかく果汁の豊富さと酸味と甘味の絶妙なバランスが人気の柑橘です。皮は赤紅色でツヤがあってむきやすく、お子さんにも食べやすくなっております。
11月頃から出回っていますが一番のピークは1〜3月になっております。全国の生産量をみてみると愛媛県が約8割を占めその中でも代表的な品種が「宮内イヨカン」です。
これはイヨカンの枝変わりで、愛媛県松山市の宮内義正氏が自分の果樹園内に実ったイヨカンに名付けたことが始まりです早生種で凍害を受けにくく収益性が高い品種とされています。
イヨカンに含まれるビタミンCは免疫力を高め風邪の予防に効果的です。他には疲労回復、動脈硬化防止などに効果を発揮するクエン酸も含まれています。
香りがとっても良い皮はマーマレードなどに利用もされています。
写真はJAえひめ中央の3月だけの限定商品『弥生紅(やよいべに)』です。弥生紅は生産者と園地を指定し年明けに収穫を行い、3月までじっくり熟成貯蔵されたこだわりのイヨカンです。熟成貯蔵する事により、糖度11.5度以上と通常よりも甘く、みずみずしいイヨカンになります。
(平成18年3月3日神奈川新聞掲載)
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