マリーゴールド
横浜花き園芸株式会社
春らしい暖かな日が続き、戸外での作業が楽しくなるころ。市場にも花壇用の苗が多く入荷するようになります。マリーゴールドは花の期間も長く、丈夫で育てやすいことから人気があります。
キク科マンジュギク属の一年草で、独特の香りを持ち、4月に種をまくと、5月から秋まで、真夏の暑い期間を除いて次から次に花を咲かせます。畑の線虫駆除の効果もあるので、花壇やプランター栽培では重宝します。
花壇に主に使われる種類は、「フレンチ・マリーゴールド」と呼ばれ、16世紀にメキシコからヨーロッパに伝えられ、フランスで広まりました。聖母マリアの花として17世紀の絵画によく登場します。草丈30〜50センチで、花の大きさは5センチ前後です。また、スペインから北アフリカに渡り広まった、「アフリカン・マリーゴールド」と呼ばれる種類もあります。
花色は黄色やオレンジのほかに赤褐色などがあります。花形も八重咲きのほかに一重咲きなどもあり、種類は大変豊富になっています。
植える場所は日当りの良い所を選んでください。日光が不足すると株が弱くなり花つきも悪くなります。眼精疲労や美肌によいとされ料理やお茶に用いられている場合がありますが、こちらは「ポットマリーゴールド」といい、キンセンカ属の別種ですのでご注意下さい。
(平成18年4月11日神奈川新聞掲載)
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