秋バラ
横浜花き園芸株式会社
秋も深まると各地のバラ園から秋バラの見ごろ情報が伝わってきます。神奈川県内にも公園などに素適なローズガーデンがいくつかあり、色々なバラを楽しむことができると思います。
バラは切花として市場には一年を通して入荷していますが、四季咲きのバラは秋の10月から11月、春の5月から6月ぐらいに開花し、この時期に一番入荷量が多くなります。
また、バラは取扱高が菊に次いで2番目に大きく、種類も大変豊富です。花色は、以前は赤の比率が高かったのですが、今はそれほど多くはなくなっています。もちろん、バラと言ったら赤いバラということで、ローテローゼに代表される深紅のバラが一番人気がありますが、最近ではさまざまな花色があり、茶系や紫、グリーンなど、その種類の多さには目を見張るものがあります。
また花形も、最も一般的な剣弁高芯咲き(花弁のふちが外側に反り返り、先端の尖った花形)の他に、丸弁咲きや、オールドローズの流れを汲むカップ咲きや、ロゼット咲き等もあり、実に多くの種類が市場に流通しています。
取扱いのポイントとしては、水あげは普通、水きりで十分ですが、弱った場合などは新聞紙で花を包み、茎の3分の2ぐらいまで深水につけるとよいでしょう。そして毎日水を取り替えて、時々、切戻しをしてやってください。
バラは刻々とその花形を微妙に変えて開いて行きます。愛情を持って長く楽しんでください。
(平成17年10月15日神奈川新聞掲載)
|